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民泊の説明文は何を書く?「泊まりたい」と「安心」をつくるリスティング作成術

写真を整えた後に、次に見直したいのが民泊の説明文です。

写真を見て、「ここ、ちょっと良さそう」と感じたゲストがいます。

その次に確認するのが、立地や設備、レビュー、そして説明文です。

だからといって、長く詳しく書けばいいわけではありません。

私が大切にしていることは、大きく2つあります。

  • 写真だけでは分からない「泊まった時のイメージ」を補うこと
  • 予約前に知っておいてほしいことを、きちんと伝えること

説明文は、物件を実物以上によく見せる場所ではありません。

「自分に合う宿か」を、ゲストが予約前に判断できるようにする場所です。

今回は、実際の民泊運営やリスティング改善を通して感じている、説明文の作り方をまとめます。

民泊の説明文は、まず「誰に向けて書くか」を決める

インテリアを考える時と同じで、説明文でも最初にターゲットを整理します。

誰に泊まってほしいかが決まっていないと、文章も曖昧になりがちです。

例えば、次のような表現です。

  • 鎌倉観光に便利です
  • ゆっくりお過ごしいただけます
  • 快適な空間です

間違いではありません。

ただ、これだけでは他の宿にも使える文章になってしまいます。

ファミリー向けなら、家族が使う場面を書く

小さな子どもがいる家族を想定するなら、次のような情報が重要です。

  • 家族で食事できるダイニング
  • 洗濯機
  • キッチン
  • ベビー用品
  • 寝室の配置

2人旅なら、空間や過ごし方を伝える

2人で静かに過ごしたい旅行者なら、違う部分が魅力になります。

  • 窓から見える景色
  • 静かな周辺環境
  • テラス
  • 寝室の雰囲気

設備を全部並べる前に、その設備が誰にとってうれしいのかを考える。

これだけでも、説明文の内容はかなり変わります。

「設備」ではなく「そこで何ができるか」を書く

例えば、次のような説明でも情報自体は伝わります。

キッチンがあります。

ダイニングテーブルがあります。

洗濯機があります。

ただ、もう一歩具体的にすると滞在のイメージが浮かびます。

例えばキッチンの場合

「キッチンには基本的な調理器具をご用意しています。食材を買って、家族で料理をしながら夕食を楽しむこともできます。」

テラスも同じです。

設備だけを書く

「テラスがあります」

過ごし方まで書く

「緑を望むテラスでは、朝のコーヒーを飲みながらゆっくりお過ごしいただけます」

もちろん、実際にはできない体験を加える必要はありません。

本当にできることを、「使ったらどうなるか」まで一歩だけ具体化します。

冒頭ですべてを説明しない

民泊の説明文の最初から、すべての情報を詰め込む必要はありません。

  • アクセス
  • ベッドサイズ
  • 調理器具
  • ゴミのルール

こうした詳細は、後から項目ごとに分けて伝えられます。

冒頭では、その宿を選ぶ理由を短く伝えます。

鎌倉の緑に囲まれた、静かな一棟貸しの宿です。

観光を楽しんだ後は、街の中心部から少し離れた空間でゆっくりお過ごしいただけます。

その後に、情報を分けます。

  • お部屋について
  • 寝具
  • キッチン
  • アクセス
  • 注意事項

この方が、必要な情報へたどり着きやすくなります。

デメリットは隠さない

ここはかなり重要です。

物件には、予約前に知っておいてほしい条件もあります。

  • 坂道がある
  • 駅から少し離れている
  • 階段が多い
  • 周辺に飲食店が少ない
  • 近隣工事の影響を受ける可能性がある

こうした内容は、「書いたら予約が減るかもしれない」と思うことがあります。

ただ、私は予約前に伝えた方がいいと考えています。

知らずに予約したゲストほど、到着後に不満を感じやすいからです。

悪い情報を無理に「良い情報」へ変えない

ここは注意したいところです。

例えば、次のように無理やりポジティブにする必要はありません。

「駅から遠いですが、その分最高の宿です!」

事実は事実として書きます。

そのうえで、困らないための情報を加えます。

坂道がある場合の例

「物件までは坂道があります。大きなお荷物をお持ちの場合は、タクシーの利用もおすすめしています。中心部から少し離れた、静かな住宅地にある宿です。」

これなら、坂道があるという事実を隠していません。

それでも泊まりたい人に選んでもらう方が、お互いに安心です。

正直に書くことは、期待値を下げることではない

正直に書くことと、物件を悪く書くことは違います。

例えば、

「周りに何もありません」

と書くだけでは、ゲストは困ってしまいます。

そこで、次のように具体化します。

「徒歩圏の飲食店は多くありません。宿でお食事をされる場合は、チェックイン前に食材を購入しておくことをおすすめします。」

これなら、ゲストは事前に準備できます。

デメリットを消すのではなく、困らないための情報も一緒に渡す。

私はこの考え方を大切にしています。

英語の説明文は、日本語をそのまま直訳しない

海外ゲストを受け入れる場合、英語の説明文も重要です。

Lime Worksでは、日本語を一文ずつ機械的に英訳する方法はあまり使いません。

まず、日本語の内容を整理します。

  • なぜこの宿を運営しているのか
  • 誰に来てほしいのか
  • どんな時間を過ごしてほしいのか

そのうえで、ChatGPTなどを使って自然な英語へ整えます。

実際のコンサルでも、日本語で内容を固めてから英語を整える方法を提案しています。

「正しい英語」と「自然に届く英語」は、必ずしも同じではありません。

ChatGPTへ頼む時は「翻訳して」だけにしない

例えば、私は次のような条件を付けます。

ChatGPTへの依頼例

以下は日本の民泊施設のAirbnb掲載文です。

海外から日本を訪れる旅行者に向けて、自然で温かく、分かりやすい英語に書き直してください。

  • 原文にない設備やサービスは追加しない
  • 過度な広告表現は避ける
  • 短く読みやすい文章にする
  • 日本特有の情報は必要に応じて分かりやすく補足する
  • 事実関係は変更しない

特に重要なのが、「原文にない情報を追加しない」です。

AIは、文章を自然に整える過程で情報を補ってしまう場合があります。

そのため、完成後は必ず日本語原文と見比べます。

英語版を公開する前の確認

  • 設備を勝手に追加していないか
  • 徒歩時間を変えていないか
  • チェックイン時間が変わっていないか
  • ベッド数・定員が合っているか
  • 「無料」「専用」など原文にない条件を加えていないか

英語として自然でも、事実が違えば使えません。

タイトルにも全部を詰め込まない

説明文だけでなく、リスティングのタイトルも重要です。

例えば、次のように特徴を全部入れると読みづらくなります。

駅近!絶景!家族歓迎!Wi-Fi無料!キッチンあり!駐車場あり!

それよりも、その宿の強みを一つか二つに絞った方が伝わりやすくなります。

緑を望む静かな一棟貸し|鎌倉

残りの情報は、説明文や設備欄で補えます。

説明文は一度書いたら終わりではない

民泊の説明文は、一度作ったらずっと同じではありません。

運営していると、状況は変わります。

  • 家具の配置が変わった
  • 駐車場が使えなくなった
  • ペットを受け入れるようになった
  • チェックイン方法が変わった

このような時は、写真だけでなく説明文も見直します。

昔は正しかった情報も、今違えば誤情報です。

特にアクセス・設備・寝具・駐車場は、変更時に説明文も確認します。

よくある質問

説明文は長い方がいいですか?

長さより、必要な情報へすぐたどり着けることが大切だと思います。

宿の魅力は冒頭で短く伝えます。

その後に、部屋、寝具、アクセス、注意事項などを分けると読みやすくなります。

悪いところまで本当に書いた方がいいですか?

予約判断に影響しそうな内容は、事前に伝えることをおすすめします。

ただし、「悪い物件です」と書く必要はありません。

事実と、その場合の対処方法を一緒に伝えます。

Airbnbの自動翻訳だけではダメですか?

Airbnbには翻訳機能があります。

一方で、海外ゲストを主要ターゲットにする場合は、英語版も自分で確認することをおすすめします。

Lime Worksでも、日本語原文を整えたうえで英語表現を確認しています。

良い説明文は、予約を煽る文章ではありません

説明文の目的は、「とにかく予約してもらう」ことだけではないと思っています。

この宿は自分に合っている。

ここなら安心して泊まれそう。

注意点も理解した。

それでも、ここに泊まりたい。

そう感じた人に予約してもらうことが大切です。

写真で興味を持ってもらう。

説明文で「ここなら大丈夫」と思ってもらう。

これが、リスティング説明文の役割だと考えています。

民泊の説明文で迷ったら

Lime Worksでは、実際の宿泊施設運営をもとに、Airbnb・Booking.comなどのリスティング文章も見直しています。

日本語の説明文だけでなく、海外ゲスト向けの英語表現についてもご相談いただけます。

「今の文章が普通すぎる気がする」という段階でも問題ありません。

「海外ゲスト向けにどう書けばいいか分からない」という場合も、お気軽にご相談ください。

参考情報

Airbnbの説明文、翻訳機能、掲載情報に関する内容については、Airbnb Help CenterおよびAirbnb Resource Centerの公式情報を参考にしています。

※本記事は、Lime Worksが実際の民泊・宿泊施設運営およびリスティング改善を通して得た経験をもとにまとめています。掲載方法や翻訳機能等は予約サイトの仕様変更により変わる場合があります。最新情報については各予約サイトの公式情報をご確認ください。