民泊は写真が9割?予約につながる写真の考え方と、プロ撮影をおすすめする理由

「民泊は写真が9割」と言われることがあります。
9割という数字そのものに根拠があるわけではありません。ただ、写真がリスティングの中でかなり重要なのは間違いないと思っています。
ゲストは検索結果を見た時、いきなり長い説明文を読むわけではありません。
まず写真を見て、
「ここ、良さそう」
と思ってもらえるかどうか。
そこから価格やレビュー、立地などを比較していきます。
Airbnb公式でも、写真はリスティングの中でも重要な要素の一つとされ、高品質な写真で空間や設備を分かりやすく見せることが推奨されています。
良い写真=おしゃれな写真、ではありません。
大切なのは、
「この宿に泊まったら、どんな時間を過ごせるのか」
が短時間で伝わることです。
今回は、実際に民泊の写真選定やリスティング改善をしてきた中で、私が特に見ているポイントをまとめます。
最初の5枚で「どんな宿か」を伝える
写真が50枚あったとしても、すべてを順番に見てもらえるとは限りません。
そのため、私は特に最初の数枚を重視しています。
例えば、最初の5枚であれば、
① 一番魅力のある空間
リビングや寝室など、その宿を象徴する場所。
② その宿ならではの景色
山、海、庭、テラスなど。
③ 寝室
実際にどこで寝るのかが分かる写真。
④ 水回りやキッチン
滞在中の快適性を確認できる写真。
⑤ もう一つの特徴
外観、庭、浴室、プロジェクターなど、その宿独自の設備。
という順番を一つの基準にしています。
実際、写真を見直す際には「リビング/寝室など、滞在イメージが明確に伝わる写真を上位に集める」という考え方で調整しています。
同じ部屋を似た角度から何枚も続けるより、
5枚見れば、その宿の全体像がなんとなく分かる
状態を作る方が大切です。
明るい写真=ただ露出を上げればいい、ではありません
暗い写真は、実際の部屋より狭く、古く見えることがあります。
一方で、明るく加工しすぎると、現地とのギャップが大きくなります。
Airbnbも、自然光を活用し、カーテンやブラインドを開けて撮影することを推奨しています。
写真は「盛る」のではなく、実際の良さを一番きれいに見せる。
これくらいがちょうどいいと思っています。
例えば昼間に自然光が入る部屋なら、その時間を狙って撮ります。
夜景や照明が魅力なら、昼間とは別に夜の写真を用意しても良いです。
写真に生活感を残しすぎない
写真改善の相談で、私が削除をおすすめすることが多いのが、
・暗い写真
・ブレた写真
・私物が多く写っている写真
・同じような写真
・宿泊者に関係のない記念写真
です。
Airbnb公式でも、撮影前に部屋を整理し、不要な物を片付けることを勧めています。
ただ、何もない部屋にすれば良いわけではありません。
消したい生活感
・コード類
・掃除用品
・段ボール
・私物
・余分なティッシュや備品
・ごちゃついた小物
残したい「滞在の気配」
・整えられた寝具
・テーブルのコーヒーカップ
・タオル
・クッション
・照明
・きれいに整えたキッチン
この違いは大きいです。
「誰かが生活している部屋」に見せるのではなく、
「自分がここで過ごしている姿を想像できる部屋」
にします。
部屋ではなく「過ごし方」を撮る
例えば、テラス付きの宿があるとします。
テラス全体を真正面から撮った写真だけでも、設備は伝わります。
ただ、
椅子とテーブルがあり、そこから山が見える。
朝にコーヒーを飲めそう。
夕方にゆっくり座れそう。
そこまで想像できる写真の方が、宿泊者にとっては意味があります。
設備を見せる写真から、体験を想像できる写真へ。
これが、私が写真を選ぶ時にかなり意識している部分です。
人を写さなくても構いません。
むしろコーヒー、照明、開いたカーテンなどを少し整えるだけでも、滞在の雰囲気は作れます。
スマホ撮影ではダメ?
ここは少し誤解されやすいところです。
スマホだからダメということではありません。
現在のスマートフォンでも、条件を整えれば十分きれいな写真を撮れます。Airbnb公式も、スマートフォンを含む一般的なカメラで高品質な写真を撮影できると案内しています。
それでも、私は条件によってはプロのカメラマンへお願いすることをおすすめしています。
プロ撮影を検討したいケース
- 新規オープンで最初から写真を整えたい
- 高単価帯の宿を目指している
- 部屋が広く、構図が難しい
- 窓と室内の明るさの差が大きい
- 古民家など、質感を写真で伝えたい
- 景色が大きな強みになっている
- 自分で何度撮っても実物の良さが伝わらない
プロにお願いするメリットは、単に画質が良くなることではありません。
「この物件のどこを、どう切り取れば一番魅力的に見えるか」
を第三者の目で考えてもらえることです。
特に、自分の物件は毎日見ているため、強みに気づきにくくなることがあります。
プロに頼めば必ず良い写真になるわけでもない
一方で、プロに頼めば何でも解決するわけではありません。
不動産撮影が得意な人と、ホテル・民泊の「滞在体験」を撮るのが得意な人では、写真の雰囲気がかなり違います。
そのため、依頼する前に過去作品を確認します。
撮影前に共有しておきたいこと
- この宿で一番見せたい場所
- 想定している宿泊者
- 何人向けの宿なのか
- 特徴的な設備
- 景色がきれいな時間帯
- Airbnbなどで使うこと
- 横長写真も多めに欲しいこと
カメラマンへ「全部お任せします」ではなく、
どんな人に、何を伝えたい宿なのか
まで共有した方が、使いやすい写真が増えます。
写真は一度撮ったら終わりではありません
写真を掲載した後も、順番を入れ替えることがあります。
例えば、
トップ写真を変えた。
新しい設備を追加した。
家具の配置が変わった。
庭がきれいになった。
季節が変わった。
こうした時は、リスティング全体も見直します。
特にトップ写真については、私は何度か入れ替えながら反応を見る方法もおすすめしています。
「自分が好きな写真」と「ゲストが泊まりたくなる写真」は、必ずしも同じではありません。
迷ったら、第三者にも見てもらいます。
よくある質問
写真は何枚くらい載せればいいですか?
枚数だけを増やすことより、宿泊者が利用できる空間を一通り確認できることが重要です。
Airbnbでは掲載開始に最低5枚の写真が必要と案内されていますが、実際には寝室、リビング、水回り、キッチン、外観、特徴的な設備などを不足なく見せることをおすすめします。
トップ写真はリビングと寝室、どちらがいいですか?
物件によります。
一番強い場所をトップにします。
眺望が圧倒的なら景色でも構いませんし、特徴的なリビングがあるならリビングでも良いと思います。
「この物件といえばこれ」という一枚を選びます。
広角レンズで広く見せた方がいいですか?
ある程度広く撮ること自体は問題ありません。
ただし、実際より極端に広く見える写真は、到着後のギャップにつながります。
写真は期待値を上げるものでもありますが、同時に正しく期待値を作るものでもあります。
写真は、宿の「最初の接客」です
良い設備を入れても、写真で伝わらなければゲストには存在しないのと同じです。
逆に、写真だけが良すぎても、実際の滞在が追いつかなければ良いレビューにはつながりません。 だからこそ、 実際に良い宿を作る。 その良さが伝わる写真を撮る。 この両方が必要です。 写真は宿を実物以上に見せるためではなく、実物の魅力をきちんと伝えるためのもの。 私はこの考え方で写真を選んでいます。 Lime Worksでは、実際の民泊運営経験をもとに、リスティング写真の選定や並び順、トップ写真の見直しについてもご相談をお受けしています。 「写真はたくさんあるけれど、どれを使えばいいか分からない」という段階でも、お気軽にご相談ください。※本記事は、Lime Worksが実際の民泊運営およびリスティング改善を通して得た経験をもとにまとめています。写真の変更による予約数・宿泊単価への影響は、物件・立地・価格・レビュー・季節などによって異なるため、効果を保証するものではありません。
参考: Airbnb Resource Center「How to take great photos for your listing」
Airbnb Resource Center「How to add the best photos of your space」
Airbnb Resource Center「Help your listing stand out」
Airbnbは、自然光、整理された室内、特徴的な設備の撮影などを公式の写真ガイドで推奨しています。また、高品質な写真はゲストが宿を比較する際の重要な要素と案内しています。
